雨森修繕

'09. 9. 16(水)

AM 6:30 目が覚めた。出発の準備をしてチェックアウト。
やはりセルは回らない、でも押しがけは１発で始動した。
しかし、バッテリーをどうしようか？

今回何度も通った107号線から456へ、今日は天気がいい。走ってても気分も晴れてくる。そうそう、この感じ、やっと来たなあ。

AM 10:30 盛岡に到着。昨日調べた盛岡じゃじゃ麺を食べる。安いし旨い。出てきたままでは旨くないが自分で好みに味付けするのでどんな味にでもなる。朝からにんにくたっぷりでパワーをつけた。

焼き走りを目指すが目前でまた雨が降ってきた。岩手山は雲ってよく見えなかったがせっかくなのでしばらく歩いて溶岩が流れた痕を眺めた。

少し走って松尾鉱山の資料館に入る。平日の昼間は自分ひとりだけ、説明のおじさんの話をじっくりと聞いた。おじさんはもともと閉山までの15年間鉱山で働いていたそうだ。
終戦後の当初、戦後復興を優先とされていた当時の硫黄は農業用化学肥料やゴムの硫化プロセスの原料であったため、ここ松尾鉱山は日本の産出高の40%を担っていたそうである。なのであの鉱山は近代的な建物、学校、病院、劇場とうの娯楽施設などが充実しており雲の上の要塞（だったかな？）と呼ばれていたそうだ。閉山になったのはオイルショック後、公害問題による石油の脱硫装置からの副産物で硫黄が安価に生産されるようになったためだそうだ。賑わっていた都市は閉山になってからは硫酸を垂れ流す公害の元となってしまい現在は中和処理施設に毎年5億円を費やしているという。また、長く伸びた坑道は空気による硫黄の酸化（爆発するらしい）を防ぐため密閉状態を維持しなければならず危険な場所であるらしい。当時の社長は神戸製鋼の元専務だったそうだ。

アスピーテを走るが路面が濡れてるのでゆっくりと走る。鉱山跡に入ろうと思ったが雨上がりなのであきらめた。藤七温泉に浸かって温まった。混浴だと知らなかったおばちゃん、逃げてゆくように上がっていった。

秋田県側に入った。少し走ると鹿角になる。松尾のおじさんが言ってた尾去沢鉱山も見学した。ここにも廃墟があった。坑道を見学した後に廃墟の写真を撮りたいと申し出た。快諾してくれたどころか意外にも立ち入り禁止区域の立ち入り許可を頂いた。
廃墟は少し下にあるのでバイクで下りる、立ち入り禁止の看板もチェーンもお墨付きを頂いたので関係ない。近くまで入って撮った。

ホテルに向かう。今日から３日間はクラウンパレス秋北に滞在する。ただのビジネスホテルだろうと思っていたけど結婚式も行われるぐらいのいいホテルだった。
薄汚れた格好でフロントに向かう。明らかに場違いな私を怪しそうに見るフロントマン。でも、予約は通ってるので一転笑顔。その後の対応はとても良かった。荷物の多さに気がついたのか台車を持ってきてくれ、バイクを停める間にその荷物を部屋まで運んでくれた。
新しくないホテルだけど掃除は行き届いておりとても気持ちよかった。喫煙ルームなのにタバコの臭いが全く無い。部屋は広いので快適だった。

夕食に出かけた。フロントで教えてもらった比内地鶏の店。一人で焼き鳥とビール、隣は推定30才のきれいな女性。お互い一人で食事しているので話しかけようと思いしばし様子見する。が、彼女はサラダを肴に日本酒を冷で既に3合目。太刀打ちできそうに無いので退散する。
焼き鳥もきりたんぽ鍋もいまいちだった。以前、鹿角の旅館で頂いたやつは旨かったのになあ。